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岩本 昭; Mller, P.*; Madland, D. G.*; Sierk, A.*
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(4), p.332 - 336, 2002/04
被引用回数:2 パーセンタイル:16.76(Nuclear Science & Technology)核分裂における、最も生じやすい質量分割の理論計算が述べられる。模型はメッシュ点が250万以上の5次元のポテンシャルエネルギーの解析に依るものである。特別な関心は、鞍部点のエネルギーと位置を近似なしに求めることである。計算結果より、静的なポテンシャルエネルギー表面に多重の鞍部点が存在することをが示される。そのうち最も低い鞍部点とその次の鞍部点が重要であり、このうち一方が質量対称変形、残りが質量非対称変形をしていることが示される。このうちどちらが低いかは、核分裂する親核に依存して変化する。フェルミウムのアイソトープの場合には、この2者の高さは微妙に変化し、256Fmの場合には非対称変形の鞍部点が低く、一方258Fmの場合には対称変形の鞍部点が低くなる。この計算により、2重モード核分裂と呼ばれている現象が説明される。
岩本 昭; Mller, P.*; Madland, D. G.*; Sierk, A. J.*
AIP Conference Proceedings 597, p.243 - 248, 2001/00
われわれは核分裂のポテンシャルエネルギー表面を、核分裂核の現実的な形状に対してSturtinskyの処方に従い計算した。それは5種類のパラメターを含みそれにより5次元空間の250万点以上のメッシュ点につき計算した。核分裂の鞍部点の解析を近似なしに行いそれより核分裂過程に関して次の知見を得た。(1)ほとんどのアクチノイド核は2種類の最も低い鞍部点を有し、一方は質量対象、一方は質量非対称である。(2)この二つの鞍部点の相対的な高さは核分裂核に依存して決まり、実験的に得られている質量分割モードは最も低い鞍部点の性質により決定される。(3)Fmアイソトープの2重モード核分裂は、鞍部点の解析から理解された。(4)非対称核分裂の非対称度のピーク値の実験値は、ポテンシャル表面の解析から理解された。
岩本 昭; R.Herrmann*
Z. Phys., A, 338, p.303 - 307, 1991/00
大変形を起こした原子核からの荷電粒子の蒸発を、フェルミガス模型の立場で定式化した。さらにこの定式化を用いると、核分裂の鞍部点の変形を起こした状態から荷電粒子の蒸発が起こりうることを指摘した。以上の模型をRaからのアルファ粒子放出に対して計算したところ、非常に低エネルギーのアルファ粒子が放出される過程があると分かった。